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管理番号 86
質問 Question 自宅はマキで囲われている。そのマキに赤い実が生っているが確か名前があったと思う。思い出せない。なんという名前か知りたい。
回答 Answer 遠州地方の方言で、「イヌマキ(犬槙)」のことを「ほそば(細葉)」と言いますが、その実を「やんぞうこんぞう(弥蔵小僧)」と言います。
「イヌマキ」は、マキ科の常緑高木で、庭木としても栽培されていますが、遠州地方の冬の強い北西風「空っ風」を防ぐため、古くから屋敷やミカン畑を囲む生垣として多く見られます。「ほそば囲い」と言った方がわかりやすいかもしれません。昔は、この囲いのおかげで、庭先で冬の農閑期の仕事で縄をなったり、餅を搗いたりしました。秋にはその実が赤らみます。雪だるまの形をして、「弥蔵(弥三郎)が小僧を背負っている」ように見えることから、その名がついたとも言われています。食べられるのは赤い実「弥蔵」。かすかに感じた「甘味」を懐かしく思い出す方がきっと多いことでしょう。【弥三郎=伊吹弥三郎(伊吹童子)、遠州の空っ風=弥三郎風ともいわれています。
伊吹童子については『日本の伝説19 近江の伝説』を参照。
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