レファレンスデータサービス - 事例詳細
管理番号 | 68 |
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質問 Question | 岩手県の民謡「南部牛追唄」の歌詞に「ナギの葉」が出てくる。 ナギの木は静岡県が北限と聞いており、東北に自生しないはずだが、なぜ歌詞にあるのだろうか。 |
回答 Answer | 「ナギの葉」は、「南部牛追唄」の4番に出てきます。「今度来るとき持ってきてたもれ 奥のみ山の ナギの葉を」(今度来るときには持ってきてください。奥の深山のなぎの葉を。)と歌われます。 植物にまつわる話は、『図説 花と樹の大事典』にあります。なぎは、夫婦縁の切れないお守りや魔除け、「凪」(波の穏やかな状態)に通じることから、海上安全などに信仰があったようです。 歌詞には「持ってきて」とあります。江戸時代、南部藩の領民は春から秋にかけて出稼ぎに伊豆方面へ行き、この縁起の良い葉を持ち帰ったようです。同時代、磐田市掛塚の廻船問屋の庭に、なぎの木が植えられていたのもこの由縁でしょう。 |
回答プロセス | |
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